ブダペスト/子供鉄道・登山電車
   2005.Oct.26

大きな責任にきりりとひきしまる顔、ほほえましい子供鉄道

 異常気象で今年は全体的に暖冬のヨーロッパ、ハンガリーもご多分に漏れず連日の晴天。1957年以来の暖かさという折角の晴天の冬日、フレッシュな空気を吸いにピクニックを楽しみました。

 ブダペストっ子に人気のヤーノシュ山JanosHegyは、ブダペストの北西に控えており、セーチェニ山Sechenyi Hegyとナジハルシュ山Nagy Hars Hegyに囲まれています。日本人から見ると、丘と言った程度の山々、春や夏には緑でうっそうとした散策コースを楽しめますが、天気さえよければ、冬でも気分をリフレッシュさせるのにもってこいの場所。ブダペスト市街地からのアクセスもお手軽です。市内で乗り慣れたバスや地下鉄だけでなく、ちょっとした登山電車や名物の子供鉄道、リフトなども楽しみましょう。

 モスクワ広場から56番の路面電車に乗り、2つ目で降りると進行方向左手に登山鉄道の駅が見えます。ブダペスト市内で使える回数券や、パスが使用可能。単線のため、対抗車両とのすれ違いを辛抱強く待ちながら、地下鉄より古い1874年開通の登山電車は、ゆっくりと上がっていきます。落書きの多いブダペストですが、ここにも魔の手は伸びていて、登山電車の各駅の側面もあまり整っていない文字で埋もれています。僅か3.7km、16分程で9つ目の終点駅、セーチェニ山に着きます。そのまま人の流れに沿って2、3分歩いて子供鉄道の発着駅へ。

 子供鉄道は、セーチェニ山とナジハルシュ山、それぞれの始発駅の間の6つの駅を約40分間走ります。運転手と管理人を除く駅係員は、6、7歳から14歳までの子供たち。切符を販売したり、発車進行の安全確認を行ったりと、忙しく立ち働いています。列車は9時から1時間毎に出発。ちょっと時間を持て余したときは、近くのカフェで一杯ワインを。駅周辺は緑あり、公園あり、ベンチあり、レストランありでのんびりと出発を待つことができます。

 不謹慎にもアルコール臭をさせながら電車に乗り、子供たちのきりっと引き締まる敬礼に見送られて列車は発車。車内では、制服を着たおやじ掛かった少年車掌が切符拝見。見た目とは違って(失礼!)、機敏に礼儀正しく乗客と接しています。続いてかわいい女の子が、子供鉄道の絵はがきを売りに。
 
 

 

 次の駅に到着すると、また安全確認後電車へ向かっての敬礼。少年少女達にとって、子供列車の駅員や車掌になることは非常に名誉なことで、誇りを持って仕事をしている態度は大人顔負け。電車はこまめに剪定された木々の中を走ります。

 ヤーノシュ山での展望台を楽しむ場合は、4つ目ヤーノシュ山駅で下車。山の上で要塞のごとくそびえ立つエルジェーベト展望台を目指して、20-30分ほどのハイキング。展望台は、ブダペストで一番高い場所にあたり、標高529m、靄もなくからっと晴れた日は、215km四方を見渡せます。眼下に広がる市内の反対側には、市境を挟んでドゥナケスィDunakesziの街が広がります。リフト(スキー・リフトと同じ)がヤーノシュ山の麓を結んでいます。一気に262mの標高差を揺られながら降りてゆく爽快さといったら!元々、距離としてブダペストとは離れていないので、リフトが山の麓に近づくにつれて、ブダが手に届く範囲にどんどん寄ってきます。展望台のリフト発着所では、パーリンカやウニクムは勿論、暑い夏にはビール、寒い冬にはとうもろこしなどを販売する売店があります。麓の方のリフトの発着地点からは、バス158番に乗ればモスクワ広場まで直行。

 ヤーノシュ山には寄らず、子供電車で終点Huvosevolgy駅まで行く間は、電車はハールシュ山をブダの後ろ姿を見ながらつきぬけます。Huvosvolgy駅にも、レストランや売店があるので、のんびりぶらぶら。帰りはこれまた路面電車56番、56Eのバスなどでモスクワ広場に直行できますので、新鮮な空気を吸える手軽なピクニックになるのでした。

 
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