蚤の市 Bolhapiac
     2005.Oct.26

自分にとってのお宝は他人にとってはがらくた?
だからこそ成り立つのみの市

 改修工事が終わってすっかりきれいになった14体の英雄の銅像が並ぶ英雄広場。この背後はヴァイダ・フニャディ城を始め広大な市民公園が構成されています。公園内には動物園、遊園地、サーカス劇場、そしてブダペストで非常に有名な“グンデル・レストラン”があり、市民の憩いの場になっております。 
  

ボルハピアツ
 

 その中でも、ブダペストっ子に通称“ペチャ”と呼ばれているペトゥーフィ・チャルノクPetofi Csarnok(ペトゥーフィ・ホール)で毎週末午前中開催されるのみの市は特にSzagamiのお気に入り。品物は、古着にアンティーク、古本、古銭、携帯電話、CD、電化製品やボロボロの基板、そしてそれこそ盗品?まで。売り子に関して言えば、洋服や小物を野外販売の形態で商売をしている小さな会社の社長さんから、自分のプラモデルのコレクションを売りに出している子供達、“明日食べるパンがない”と近寄ってくる物乞いから、ルーマニアからやってくる民族衣装が普段着のおばあちゃんまで、首尾範囲は広し。そんな混沌とした場所でも、アンティーク屋のプロの目利きやさん達がうろうろしています。

 久しぶりにからっと晴れた、しかし底冷えのするある日、3カ月ぶりに潜り込んでみました。30フォリント(2005年10月現在100フォリント)を支払い入場。チケットを提示すれば当日の出入りは可能です。でも入り口から少し離れたところで不要になった入場券を、新たなる来場者に安く“転売”?する人もいたりして。これぞ、のみの市。以前はライカのフルセットを購入してみたりしたSzagamiですが、残念ながら最近ではそんなお値打ちものに出会うのは夢のまた夢になってしまいました。使用先が大いなる疑問のガラクタの山から、掘り出し物を“発掘”するのがのみの市の醍醐味。知り合いや友人に見せびらかしてもちっとも自慢にならないのが、真の自分にとっての“お宝”。今回の購入商品も誰ともこの喜びを共有できないのは受け合いです。

 皆様にご紹介したいひとつ目のお宝は、既に製造中止になっているトラバント(旧東ドイツ製のおもちゃのような自動車)のカタログ。売主は自動車関係のカタログや本をきれいに並べているお兄さん。しかもたったの十冊程。値段はあってないようなものなので、Szagamiの喜び度と釣り合った時点で交渉をお終いにしました。ちなみに500フォリント。隣のブースではガラクタに混じってヘレンドの小さな蛇の置物。街のアンティーク屋より安い1万2千フォリント。

 お隣ではゲームソフトを1万フォリントと吹っかけられて“私は旅行者ではないんだ”と憤慨しているハンガリー人。旧共産国ならではの共産主義時代関係グッズはマニアには必見なのでは?定番の赤い星やレーニン像のバッジ、赤い星入りの本物の勲章に共産党員証や身分証明書、古いパスポートまで、コレクションとして一通り揃えたら迫力がありそう。また随分と古めかしいテレビが古本の山の台座となっていました。冷やかし気分で売主に質問すると、45年前製造のテレビ。修理すれば“多分”動くとのこと。以前ウィーンののみの市で購入したこれまたアンティークのラジオの横に置いてみようかな、とちょっと色気がでて値段を聞いてみました。“値段負けたら買ってくれる?”というひげもじゃな弱気な売主。

 Szagamiの購入した二つ目は、1928年発行のパリの道路マップ。全ての通りがアルファベット順に羅列され、最寄りの地下鉄の駅からバスやトラムの路線図まで全て網羅。さらには20枚以上の明細地図がついて落丁なしの小冊子にもかかわらず、お値段1000フォリント(約450円)。心の中ではにんまりしたのですが、それでもちょっと値切ったりして800フォリントで購入しました。

 多目的ホールのため、時々他の催し物にも使われることがあるペチャですが、芯から冷えきってしまった体をウニクムで暖めたりしてご機嫌になりました。場所代500フォリント(2005 年10月現在1000フォリント)さえ管理団体に支払えば、誰でも出店可能です。あなたは出店してみますか?それとも自分にとってのお宝を発掘しますか?

開催日: 土・日曜日07時から14時まで(催し物がある場合等は中止)
場所: 英雄広場横の市民公園内、ペトゥーフィ・チャルノク
交通: M2 Kossuth terから70番トロリーでErzsebet Kiralyne utja

M2 Arany Janosから72番トロリーでThokoly ut

M2 Astoriaのシナゴーグから74番トロリーでCsaktornya park

M3 Nygati pu.から72番トロリーでErzsebet Kiralyne utja

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