野外民族博物館 Szabadtéri Néprajzi Múzeum
   2005.Oct.
(別名:シュカンゼン Skanzen)
 

100年前の村へタイムスリップ!

 センテンドレ郊外に位置する、1967年に創立された野外民族博物館。

 19世紀、スウェーデンのシュカンゼン Skansenで、失われつつある伝統的な家並みを世界で初めて保存したことにちなんで、ここもシュカンゼンと呼ばれています。46ヘクタールの広大な敷地には、10の“村”が点在し(未完成村を含む)、日曜日を中心に民族舞踊や、昔のかまどでパンを焼く様子が披露され、また伝統工芸を生の姿で楽しむことが出来ます。“村”全てを見学するのにはたっぷり4時間は必要。天気の良い日にお弁当を持って、さぁ、出発!

交通、その他:
 センテンドレのHÉV(ブダペストからの郊外電車)正面のバスターミナルからバスが出発。距離的には5km弱だが経路により20-40分かかる。タクシーを使うと便利。(但しブダペストよりメーターが割高)開園期間は4月の始めから10月終わりまで、毎週月曜日(イースターは開園)と5月18日は閉園。
 

野外民族博物館
 

ピクニック気分で訪問

 100年前のハプスブルク・ハンガリー二重帝国は、現在のハンガリー国土の3倍程の領土を誇っていました。現在はルーマニア領やユーゴスラビア領である、かつての“ハンガリー”から、様々な民族的な建物を解体して運び込み、そっくりそのままシュカンゼンにて組み立て直しました。広大な土地からのコレクションなので、各地の地方色がたっぷり。シュカンゼン内はいくつもの“村”で構成され、現在も拡張工事が続いています。博物館見学なんて堅苦しいことは抜きにして、森林浴気分で訪問しましょう。チケット売り場では、博物館の見取り図付きの案内書を忘れずにもらうこと。

風景に溶け込んであなたも昔の村人になって。

 お勧めは、入り口から右手方向にあるティサ川上流地方の“村”。木造建築のかわいらしい教会の鐘つき塔を目印に、昔ながらの住居だけでなく、家畜小屋や巨大な粉ひきをぐるっと一回り見学。昔の村民の生活にまつわる必需品を説明付きで展示している家も必見。初夏には、たわわになった木からプルーンをちょっと失敬。人々が日々の生活の中で果物をもぎ取り賞味しながら、村内をぶらぶらと歩いた気分になってみませんか。昔の生活用品で溢れる家は、民族衣装をまとった住人が現れるのではという嬉しい錯覚を起こさせてくれます。


 教会内部この村には、18世紀に建てられたプロテスタント教会(カルヴァン派)があります。 内部装飾は地方の生活を反映していて、大都会にある華美な大聖堂などと比べると、ぐっと質素で新鮮なデザインに見えます。 貧しい村に建てられた教会には、たくさんの信仰深い村民が集まってきたことでしょう。また他の村では、野外に並んだ半球型の小さなかまどがあり、こんな小さなかまどで何を焼いていたのかと創造力を掻き立たせてくれます。

イベントにも参加して

 食いしん坊を引き寄せるがごとく、何処からともなく漂ってくる芳しい香りは、昔ながらのお菓子をその場で焼き上げ、展示即売をしている民家から。点在している村々は完全な無人ではなく、何かのデモンストレーションが行われているのです。各家を管理するおばあちゃん達が自然と風景に溶け込み、100年以上前のヨーロッパの片田舎へタイム・スリップさせてくれます。更にこの風景にもっと溶け込みたい貴方は、週末を中心に民族ダンスなどの各種のイベントに参加してみてください。

http://www.sznm.huからチェック出来ます。

 余談ですが、ルーマニアのブカレストにも同様の野外民族博物館がありますが、センテンドレのほうがずっと手入れが行き届いています。それも毎年物価上昇率とは無関係に上がり続ける入場料のお陰というのは詮索のしすぎ?


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