センテンドレ Szentendre
     2005.Oct

のどかな田舎街は駆け足観光にしないで

 ブダペストの北19kmに位置し、11世紀に十二使徒のひとり、聖アンドリュー(ハンガリー語でセント・エンドレ)に捧げる教会が建てられたことに街の名前が由来しています。

 丘からの眺め14世紀と17世紀終わりトルコ軍の復讐を恐れ、逃げ延びてきたセルビア人によってかたち創られた街。現在も街に点在する7つの教会のうち、4つがセルビア正教会のもの。今世紀初頭には、穏やかなドナウの流れとマッチ箱のような家が立ち並ぶ風景に、数多くの芸術家達が吸い寄せられてきました。 かわいらしい屋根に取り付けられた裏窓は、“神の目”と呼ばれ、それぞれ時代の道行く人々を見守ってきました。

 こんなドナウ川沿いにたたずんでいる、かわいい街センテンドレは、観光をするぞ!と力を入れず、のんびりと小さな美術館やギャラリーを楽しみながら散策し、ドナウ川沿いの散歩道のベンチで絵はがきを書いたり、テラスでワインでも飲んで日向ぼっこするにはもってこい。

 美術館は月曜閉館なので気を付けて。

 ブダペスト近郊にあたるため、春から秋にかけては観光客だけでなく、お気軽に郊外を楽しむ現地人も数多し。週末も開店しているお店も多く、ショッピングも楽しめます。

 ブダペストからはバス、郊外電車HEVが頻繁に出ており、共に30-40分ほどで到着します。バスはM3 アルパード・ヒードArpád Hídからのバスステーション、HÉVはM2バッチャーニ・テールBatthyány térから出発。

 またのんびりと船旅と言う方は、ヴィガドー劇場の前の船着き場より1時間半で到着。

 バス、HÉVで到着したら地下道をくぐり、バスターミナル駅の反対側に出て、まっすぐ進むと7-8分で中央広場Fő térに出ます。ここを中心として散策するのがお勧め。

 コヴァーチ・マルギット美術館Kovács Margit Múzeum(屋内の作品に関して写真撮影禁止)やワイン博物館が必見。  

コヴァーチ・マルギットの作品
聖母マリアとキリスト
(ブダペスト)
 

 人々の生活や聖書の内容を、素焼きの持つ素朴さに表現した今世紀の女流陶芸家、コヴァーチ・マルギット。ブダペストより西120kmの生家、Győrにある博物館よりも、センテンドレの博物館のほうがコレクションが充実し、作品の持つ意味を理解せずとも十分に楽しめます。

 ワイン博物館は、ハンガリー各地のワインの産地や特色を地下に展示、見学もそこそこに飲む方を楽しんでしまう? 

清楚な住宅街
 

 街中の散策だけではまだまだ不満足な方、丘の上の住宅街へ行ってみましょう。観光客がたくさんの中央広場周辺の喧騒から一歩抜け出ると、そこはちょっとおしゃれでかわいらしい家並みが続き、しばしセンテンドレの違った顔を垣間見れます。一つ間違えると場違いな人間になってしまいますので、静かにお行儀良く散策して。

 
 
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