ペーチ Pécs
     2005.Oct.

マーチャーシュ教会屋根の瓦、ジョルナイの発祥地を訪ねて。

 ハンガリー南部に位置する5番目(17万人)に人口の多い都市です。ブダペストのマーチャーシュ教会や中央市場の屋根を鮮やかに飾っている陶器、ジョルナイ焼の発祥地として有名。小ぎれいにまとまった町中にはマクドナルドの内装、郵便局の屋根など至るところにジョルナイが配されています。

交通:
ブダペスト南駅より電車で229km、車で198km。電車、バス共に毎日運行。電車のIC(インター・シティー)に乗る方が便利で快適。所要時間約2時間半。
 

目を皿のようにして町中にあるジョルナイを探せ!

 電車にてペーチの駅に到着したらJokai u.をまっすぐ進んで中心街を目指しましょう。歩いても10-15分。 

中央郵便局
中央郵便局
 

 さっそくジョルナイ張りの屋根、中央郵便局が左手に歓迎してくれます。そのまま足を進めると中央広場であるセーチェニー広場Széchenyi térへ。バスで到着したらNagy Lajos Király útjaを進み、Bajcsy-Zsilinszky u.にあたったら右へ。バス・ターミナルの横には青を基調としたジョルナイのタイルを配した屋根を持つ家具屋Domusも見えます。(1981年完成)セーチェニー広場には、ペーチのシンボル的建築物、丸屋根の旧ガーズィ・カッシム・パシャ・モスクが街の中心であると言う誇りを持ってどっかりと構えています。    

セーチェニー広場のモスク
 

 イスラム圏にあるモスクとは比べられない、なんて仰らないでください。1526年にモハーチの戦いでハンガリーを敗ったトルコは続いてここペーチも占領し、1580年にイスラム教の教会であるモスクをこの広場に建てました。サウジアラビアのメッカの方向にあわせて建てられているため広場の形に沿っていません。現在はキリスト教会として使われています。

 モスク裏手左のJanus Pannonius u.へと足を進めて行くと、将棋盤をひっくり返したような4本の尖塔が印象的な大聖堂 Székesegyházが左手に現れます。正面左の2本の尖塔や地下聖堂が、11世紀に建てられた一番古い部分として残っています。大聖堂を1つの角として広がる城壁はハンガリー古都の写真を撮るための絶好の背景になります。

 一度セーチェニー広場に戻りSzepessy Iganác u.を進むとジョルナイ博物館が正面に。(わかりにくい場所ですが諦めずに探して!)他のギャラリーと併設、ジョルナイ博物館のチケット売り場は2階。1710年ヨーロッパで初めて磁器を完成させたマイセンから1世紀以上、それに負けない素晴らしい磁器メーカーが次々と誕生していった中欧で、ジョルナイは建築装飾用の材料を製造していました。その後、経営規模拡大につれてレンガやタイルを作り始めました。それと平行に、ウィーンで高等教育を受けた息子ジョルナイ・ミクローシュと共にジョルナイ・ヴィルモシュは、芸術的な作品を作るようになったのでした。

 パリ万博での金賞受賞により、これらの作品が世に知られるようになりました。今なおアメリカなどで人気の高い技法は初期の頃のティファニ(こちらはガラス製品)の様なメタリックな光沢を持った作品でした。そんな華々しいステータスを持つジョルナイも第二次世界大戦後に工場が国営化され、芸術色豊かな作品は影を潜めてしまうのでした。博物館では、そんな時代の流れにもまれたジョルナイが豊かな作品と共に紹介されています。    

日本の皿のコピー
 

 何と、その作品群の中に我が日本から手に入れた焼き物と、それをそっくりコピーしたジョルナイ焼の作品が並べて展示されています。ヨーロッパにはない東洋の絵柄に強烈にショックを受け、大いにインスピレーションを掻き立てられたであろう芸術家たちが目に浮かびます。そろそろ文化的なことから離れて休憩にちょっと一杯。

 どれもなかなかさっぱりとしたのど越しのペーチのビールはいかがですか?ハンガリー産としてはあまり見られない黒ビールもあります。    

ペーチ産ビール!
 

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