メーデー
    2005.Nov.

社会主義と資本主義どちらがお好み?

 初夏を思わせる朝からの晴天と急激な気温の上昇の中、世界的な労働者の祭典メーデーに突撃。ブダペストのメーデーと言えば、英雄広場周辺とその背後にある市民公園で行われるデモ行進が有名です。

 海外での例年の暴動を思い浮かべ、かなりピリピリした神経で英雄広場に臨みました。集まった人々は思ったより大人しく、妙に似合ってしまう“赤い”プラカードや旗を掲げながら、英雄広場からゆっくりと市民公園のペトーフィ・チャルノク近くの広場まで行進しています。

メーデー・デモ行進労働者中心の国家を10年余り前まで地でいってた国ですので、“全ての人々に仕事を!”“週35時間労働を”などと掲げているプラカードのスローガンもコムニズムシュの香りがしてとても素敵。キューバの革命家チェ・ゲバラの旗まで掲げている・・・

 行進が繰り広げられている市民公園内は出店がずらっと並び、デモそっちのけで多くの家族連れで賑わっていました。色々な小さなイベントが行われる中で注目を集めていたのは、ハンガリーのお相撲さん達のデモンストレーション。強い日差しの中いんちき臭い四股の踏み型を披露して、観客やイベントを警備する騎馬警官の声援を受けていました。

 イベントが行われる広場では、各政党のパビリオンが併設。幅を利かせているのは、MSZP社会党(旧共産党)!若者たちが一生懸命ビラや広報新聞を配っています。急激な資本主義に置いていかれた市民の、聞こえない心の叫びを聞いたような気がしました。

 期待していた?大きな騒ぎもなく、無事に帰宅した後の夕方のテレビでは、今年もロンドンやベルリンなどで、大規模な反資本主義団体が暴動を起こしたニュースを報道していました。のんびりブダペストとは違って、世界では騒々しい1日となったところもあったようです。

 本当は生活に不満を持っている人たちが先進国よりずっと多いはずなのに、騒動も起こさず綿飴をなめたり、アフリカのお面を買ったりとメーデーをイベントのひとつとして十分に楽しんでいるハンガリー人を見て、何と憎めない人々なのだろうと再認識してしまうのでした。


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